メンテナンス・レポート
2011年式チンクエチェントから緊急の
メンテナンスのご依頼です。
その緊急事態の状態とは?
まずは、ご覧ください。
よく見ると、ボンネットどころかボディ全体が黒い斑点に覆われていました。
黒い斑点の正体は、油分を含んだ汚れに鉄粉が付着。そのあと長雨と気温上昇による乾燥とこびりつきが原因でした。
メンテナンス・レポート
黒い斑点の除去は、活性水とシャンプーで洗車して鉄粉除去剤でブツブツを取り除くことで、ボディ表面に艶が戻りツルツルになりました。
実は、緊急の事態よりも、もっと重視すべきメンテナンスが見つかりました。
目 次 )
・塗装のハガレとサビ処理
・未塗装樹脂コート
・現状の塗装の状態と今後の維持管理
について
・塗装のハガレとサビ処理
とても、気になる塗装のハガレです。
剥がれた部分は、茶色に変色しています。
この変色は、剥がれた部分がサビているためです。
このまま放置しておくと、錆びた周辺の塗装まで
剥がれてきますから対策が必要です。
そこで、サビを入念に取り除く作業から開始
しました。
サビを取り除いたら、次に錆止め作業
です。
ボディカラーのタッチペイントが、すでに入手できないため、やむ得ずクリアータッチペイントで錆止め補修をしました。
・未塗装樹脂コート
さて、次に処理をしたのが、未塗装樹脂の
保護作業です。
何しろ2011年式の車ですから、樹脂の劣化が相当進んでおり新品の色に完璧には戻りませんが、とにかく色を復元してみました。
未塗装樹脂の劣化が重症のため、化粧直しを
しても耐久性はあまりありません。
定期的に樹脂コートを施す必要があります。
・現状の塗装の状態と今後の維持管理について
製造から13年経過しているため、塗装の状態も
あまりよくありません。
次の写真は、ボンネットの塗装を拡大したものです。
施工をお預かりしてから、13年間に3回研磨処理とコーティング施工をしています。
他社メーカーに比べて、ホンダ車やフィアット車のソリッドカラーは磨きの回数が増えるにつれて、塗装表面がもろくなるスピードが速く傷がはいりやすくなる傾向があります。
塗装保護と維持の面から、これ以上研磨処理を採用
せずに維持をしていくことが何よりも大切です。
そのためにも、定期的に専門的なメンテナンスを
利用されることを、ご提案させていただきます。
このブログをご覧になり、塗装の手入れでお悩みの方
がいらっしゃいましたら、電話かメールで気楽に
お問合せください。
ご相談は無料でお受けしております。
何かお役に立てるヒントが、出てくるかもしれません。
長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合い
いただきありがとうございました。 店主