bmwのスタイルカラーにアルピンホワイトがあります。
お洒落で上品な艶が欲しいとご来店くださったのは、西東京市のお客様です。
1月の淡く弱い自然光にも映えるアルピンホワイトは、2017年式bmw320dですが、ガラスコーティングはラフリコートをお選びいただきました。
下地処理/傷消しと肌調整
新車から1年半以上たっているボディカラーだけに下地処理は、傷消しと塗装表面を平滑にして光沢と艶出しがメインの作業になります。
アルピンホワイトに限らずヨーロッパのソリッドカラー(クリア―層がない)は、塗装表面が硬い反面いったん傷がはいってしまうと今度は傷消しに時間のかかる塗装です。
説明が長くなってしまいますが、シトロエンやフィアットのソリッドは傷が消えるまで一定の硬さが維持されるのですが、クルミの殻を破ると急に柔らかくなるような特徴が、bmwのアルピンホワイト塗装にあります。
シトロエンやフィアットほど研磨作業は難しくありませんが、削り過ぎて塗装に余分なダメージを与えない注意が必要です。
傷を消した次のステップでは、艶出しの工程にはいります。
ソリッド塗装はどこのメーカーも同じですが、磨き処理で傷を消して塗装表面が滑らかになっても、この段階では艶はほとんど変わりません。
そのため、お洒落で上品な艶を引き出すためには、肌調整という工程の中にひと工夫を加えます。この塗装ベースの有無が、コーティング施工後の艶や光沢に差がうまれてきます。同じコーティング材を使っても完成後に違いがあります。
専門的な話になってしまいましたが、ヨーロッパ車のソリッド塗装の磨き方とコーティング施工後の艶について説明をしてみました。
未塗装樹脂パーツと内側の下地処理とコーティング
ボンネットフードを開けたとたん、目にはいってきたのがワイパー周辺基幹部の白ボケ現象。今度は下地処理でも外観から見えない部分の下地処理についてです。
早速、未塗装樹脂はクリーニングとコーティング処理を実施。そのほかにもザラザラしたBピラーの表面をコーティング処理でサラッとした感触に変えることで、ほこりを取れやすくしました。
またフロントバンパーに水あかでバーコード化を防ぐためにフェンダーのレインレールにもコーティング処理することで埃を流れやすくしました。
アルピンホワイトカラーをオシャレに乗るためには、外観だけでなく内側にもちょっとした配慮が大切です。
ホイールのほうもダスト紛が取れやすい撥水ホイールコートをしました。また、フロントガラスは油膜防止と透明感のあるガラスの維持にハイパービュー施工です。
bmw320dにラフリコート施工
いよいよガラスコーティングの施工にはいりますが、冒頭にお話ししましたようにお客様からは、テカテカした輝きよりも上品な光沢と艶のご希望です。ビューティー106のこだわりで取りあげてありますが
・透明感のある光沢と奥行き感のある映り込み
にもう少し落ち着きのある光沢と艶を演出してみました。
これで地味なアルピンホワイトカラーも自然光で映えます。
セルフクリーニング機能付きラフリコート
塗装表面が汚れ物質よりも水となじみやすいのが特徴。このため、汚れ物質と塗膜表面の間に常に水が入り込んで、煤煙や排気ガスなどの水となじみにくい(疎水性)汚れの付着を防いでくれます。さらに、雨水が当たる塗膜表面の汚れを雨水と一緒に洗い流してしまいます。これが「セルフクリーニング効果」といいます。
アルピンホワイトにもう少し艶が欲しい、きれいにしたい気持ちをお持ちの方は、どうか気楽にご相談ください。
本日は、当ショップをご利用いただき誠にありがとう
ございました。店主