2年半ぶりに2度目のリアルガラスコートのトヨタ86です。
施工から2年半も過ぎると、ガラスコーティング施工されたボディでも少しづつ気になる点がでてきます。
今回は、トヨタ86の初回と2度目のガラスコーティングの違いを取り上げてみました。
トヨタ86の下地処理レポート
東京都内のマンション住まいで洗車環境は決してよくない中、自ら手洗い洗車をされてこられた方です。物静かで紳士的な人柄のオーナー様が、気にされていたのがフロントフェンダーにこすったような跡があることでした。
そこで、さらに細かくボディ全体をチェックしてみるとCピラーには、シミと洗車傷が見つかったほかボンネット一面に広がる黒っぽいブツブツ跡と白く反射する斑点を見つけました。
このことから、ガラスコーティング施工前の塗装修復として
○油とミネラル成分の除去
○細部の土ぼこりの取り除き
○鉄粉除去
の下地処理が必要になりました。
これらの作業は、初回施工ではなかった項目です。
ちなみにキラキラと反射する白い斑点の原因は、水道水に含まれるミネラル成分が付着したもので、特に昨年の暑かった夏に被害にあわれた方が86に限らず多くいらっしゃいました。
さて、これらの問題を解決したあとは、いよいよ研磨処理でいたんだ塗装表面の手直しです。
塗装の手直しは研磨処理で解決しますが、具体的な作業内容は
・2年半前のリアルガラスコートの除去
・ボディ全体の洗車傷消し
です。この作業でリアルガラスコート施工に必要な塗装状態の仕上げになります。
新車の塗装では艶出しがメインの磨き処理でしたが、2度目の施工では傷消しと古くなったコート材を取り除くための研磨処理が加わりました。
処理を終えた次に実施するのがシャッターを開けて、一度自然光にあてて塗装表面の艶と滑らかさをチェックします。
暑い日、晴れた日、曇った日、雨の日など、その時々の天気に下地処理を終えたボディがどのような印象に映るか、目視で確認していきますが、ここは長年の経験がものいうところです。
この画像は、研磨前のボンネット(上)と磨きを終えたボンネット(下)を、人工光と自然光をあてて比べたものですが、撮影時は雨が止んで曇った空模様の天気です。
リアルガラスコートの施工
いよいよリアルガラスコートの施工です。
コート材を塗布した状態ですが、コート材が白く乾燥してきたら(上の画像)専用クロスで丁寧に拭き取って仕上げていきます。(下の画像)
リアルガラスコートが完成した86です。
磨き処理では、塗装表面の滑らかさを引きだすことにこだわりました。
滑らかなボディにリアルガラスコートを施工することで、さらに自然光に映えるガラスコーティングの完成を目指しました。
2年半ぶりの再会を果たし、またお会いできることを楽しみにお客様とお別れしました。
本日は、ご利用いただき誠にありがとうございました。店主