コーティングの選び方/2回目のコーティング

2024/10/18

お客様とは4年ぶりの再会です。1度目のコーティング「バリアクリスタル」からまる4年、2回目の今回はセラミックコーティング「ガードグレイズ」を施工させていただきました。

 

メルセデスCクラスの下地処理・レポート

・何故、工房内を暗くするのか?

・2度目のコーティングで注意すべきこと

・当ショップで実施している研磨処理技法

 

メルセデスCクラスのコーティング・レポート

・窓枠メッキモールの保護

・未塗装樹脂コートについて

・ドアパネルの内回り

・光沢と艶の見極めのポイント

メルセデスCクラスの下地処理・レポート

 

洗車後のボンネットを見る限り4年経過の割には、映り込みもきれいに見えたのですが。

 

いつもの通りシャッターをおろし真っ暗な中、照明で照らした途端、リング状の傷跡がクックリと浮き出てきました。

 

・何故、工房内を暗くするのか?

 

車の塗装が2液型塗装から1液型塗装に変わってから、ボディ診断する際の注意点としては、照らす照明が多すぎたり太陽光のもとでは、塗装の状態を正確に観察することが難しくなりました。

 

その理由としては、1液型塗装の塗装膜が薄すぎて、傷が見づらいのが原因です。

 

そのため塗装の状態を見る際には、建物の中を暗くして拡散光と平行光の2種類の照明が必要になりました。

真っ暗な工房の中で、照明を当ててみるとキズやシミが見えてきます。ただ光の方向が同じ角度だけだと傷を見落とすことがあるので注意は必要です。

 

・2度目のコーティングで注意すべきこと

 

キズやシミだけでなく、古く傷んだ1度目のコーティング材をきれいに取り除く目的のために研磨処理が必要になります。

 

・当ショップで実施している研磨処理技法

3種類の研磨処理技法のなかで、今回のベンツCクラスは研磨剤を使った研磨技法の採用です。単に傷消しだけでなく先ほど説明したように1回目の古くなったコーティング材を取り除くためです。

 

上のボンネット画像は、研磨処理前後を比べたものですが、処理後のボンネットには滑らかさや艶がでているのがわかると思います。(2番目の画像)

 

研磨処理以外に大切な下地処理とは

以外に気づかない汚れに鉄粉の付着があります。ドアパネル内側やサイドステップまで、鉄粉が付着していました。

 

これは雨や風が強い日に路面から舞い上がった汚れに混じった鉄粉が付着したものです。

 

メルセデスCクラスのコーティング・レポート

・窓枠メッキモールの注意点

 

ベンツの窓枠メッキモールには、素材としてアルマイトメッキ(アルミ合金モール)が使用されており、このメッキ表面はアルカリ性の洗剤に弱く白いシミができやすい弱点があります。そのほかにもシリカケースや水垢また塩分などによって腐食します。

 

対策として、コーティング材の撥水力を高めることで、アルマイトメッキのシリカケースの付着を最小限に抑える効果はあります。

しかし、全くの青空駐車の場合は他の要因も含めて、いずれ白いシミができるようになります。その際には研磨してシミを取り除くことが必要になります。

 

・未塗装樹脂コートについて

 

樹脂表面をコートすることで、表面が滑らかになり汚れが取れやすくなります。ただ未塗装樹脂コートの耐久性は1~2年と短いため、その都度コートの重ね塗りが必要です。

 

・ドアパネルの内回り

鉄粉除去後のあとコーティング処理をします。

耐久性はコーティングの種類にもよりますが、2~4年とバラつきがあります。

 

・光沢と艶の見極めのポイントとガードグレイズの解説

コーティングの完成度は、太陽光のなかで価値が決まる。

コーティング商品の魅力は、その機能性のほかに美しさ(艶や光沢)も大切です。その価値は自然光にどう反応するかで決まります。

 

完成車を外に出すわけにいかないため、ベンツ全体の撮影はできませんが、自然光にどのように映り込むかがわかると思います。

 

さらに忘れてはならないのが、商品のお値段と施工日数があります。

 

一般的なセラミックコーティングは、値段が高く施工日数も必要になりますが、ガードグレイズは品質面からみて料金に割安感があり施工日数も若干少なくて済みます。

ガードグレイズに関するご質問などがございましたら、下記からメールかお電話で気楽にお問合せください。店主

 

本日は、2回目のコーティングのご利用をいただき、誠にありがとうございました。店主