車のコーティングを検討される際、ボディカラーや塗装のキズやシミを気にする方は多いのですが、窓枠のモールまで注意を向ける方は、ほとんどいないのが現状です。
アウディS4アバントのオーナー様は、ご自身でこまめにメッキの手入れをされてきた一人ですが、かなり錆が目立つたようになってきたためモールのサビ取りとモールコーティングを、今回おすすめしました。
まずは、アルマイトメッキのサビ取り前後をお見せします。
サビ取りは、モールのサビ状況や形状から機械を使用する場合と手作業とで研磨処理をしていきます。
ルーフモールには、サビのほかに傷が見えています。
残念ながら、100%完璧にはキズを消すことができず多少キズが残っています。
モールに傷がついているのが、わかるでしょうか。
こちらのキズも残念ながら、キズ跡が残りました。
ここで、昨年の12月にベンツ2台のメッキのサビを除去した際の作業写真の一部を公開してみます。
作業中、時々シミが消えるかどうか、冷や冷やすることがあります。
もう一台のベンツでは、完璧に取り除くことができずシミ跡が残りました。
簡単に除去できそうなんですが、どうしてもとれませんでした。
木の土に埋もれた根っこのようにモールに深く浸透しているサビでした。
古くなったモールは、白いシミが取れても新車のようなメッキ表面に艶がうまく出てこないことがあります。
保管状況にもよりますが、7年以上経過したメッキの場合、
研磨しても輝きまでは復元しないことがあります。
欧州車のモールの特徴)
欧州車の多くに使用されているモールの正体は、アルマイト処理されたアルミモールです。シミができるのが欠点で、日本車のようにクローム処理されたモールであれば、シミに悩むこともないのですが、窓枠のモールのシミは目に止まるだけに気になるものです。
モールのシミの正体)
モールの表面についた白いシミは錆(サビ)です。高温多湿の日本では、湿気が多いことやアルカリ成分に弱いこともあり、弱アルカリ性のシャンプーでも錆が発生することがあります。
研磨してきれいにした後は、モールコーティングで保護処理をします。