次のようなご相談をお受けしました。
ご相談内容)
すみません。
お隣り宅のコンクリート削りでコンクリート粉塵が車両に着いてしまいました。
コンクリート粉塵の洗車と5年保つガラスコーティグの見積りをお願いしたいのですがよろしいでしょうか。
なお、車両はスズキのラパンになります。
ご相談のあったコンクリートの粉塵とは
この写真をご覧ください。
これはボンネットに付着しているコンクリートの粉塵です。
風向きの影響もあってか、粉塵はボディやガラス全体のほかにフェンダーとボンネットとの隙間などに入り込んでいました。
三 目次
■ラパンの下地処理・レポート
・何故、工房内を暗くするの?
・3つの研磨技法と帯電防止機能
■ラパンのコーティング・レポート
①窓枠のモールコーティング
②サイドバイザー表裏両面コート
③未塗装樹脂コーティング
④ドア内回りコーティング
⑤ホイールコーティング
最初は、■ラパンの下地処理・レポート からです。
・何故、工房内を暗くするの?
コンクリート粉塵とボディカラーが似ているため、このように工房内を暗くして、2種類の反射角度の違う光を当てると粉塵の付着状況がよく見えるからです。
もう一点は、ボディの傷やシミなど塗装のダメージ有無も確認ができます。特にキズは形と深さから、一定方向だけの照明だけではキズを見逃してしまう恐れがあります。
キズ跡はガラスコーティングやセラミックコーティング施工後に浮き出てくるように見えることがあるため、コーティング施工をする前にできる限り除去する必要があります。
・3つの研磨技法と帯電防止機能
このキズ跡は、太陽光では見過ごしてしまうこすりキズです。
ちなみにボディカラーは、ラパンで一番人気のフォーンベージュメタリックです。
車のコーティング施工前の塗装表面の下地処理では、独自に3種類の研磨技法を使い分けて作業を実施します。
(1)研磨剤を使わない研磨技法
(2)研磨剤を使った研磨技法
(3)傷埋め研磨技法
今回のラパンでは、コーティングが施工されたボディに粉塵付着のほかにキズも多いため、キズ消しと初期施工のコーティング剤を剥がす目的のため(2)研磨剤を使った研磨技法を利用しました。
帯電防止処理とは
研磨処理と脱脂処理を終えてコーティング施工にはいる前に塗装表面にほこりが吸い寄せられないように静電気を抑える処理をします。
※ほこりが工場内にはいらないようにするのは当然ですが、工場内に浮遊しているほこりが、ボディに付着しないように配慮するためです。
こちらは、研磨処理前後の一部を比べた画像です。
ボディの映り込みや艶に違いが出ています。
■ラパンのコーティング・レポート
ガードグレイズのほかにも、無料標準装備として
①窓枠のモールコーティング
②サイドバイザー表裏両面コート
③未塗装樹脂コーティング
④ドア内回りコーティング
⑤ホイールコーティング
窓枠ゴムモールコーティングの施工前後の色合いや水弾きの状態です。
近年、ゴムの劣化速度が速くなった印象を受けます。
その原因のひとつに季節変動が大きいことが影響していると考えられます。
オシャレなバイザーの裏表表面にもコーティングです。かなり洗車キズを防ぐことができます。
未塗装樹脂も劣化が、はやくなっている感じがしますね。
日常の手入れ方法といっても、樹脂コートを塗布するだけのメンテナンス方法しかないだけに手間暇だけかかるパーツです。
参考までに掲載をしておきます。
ドア内回りコーティングは親水コーティングですが、ヘッドライトコーティングは、撥水タイプのコーティングです。
ご紹介のラパンには、6種類のコーティング材が用途別に使用されており、塗装にはガードグレイズを採用しています。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
ご依頼いただいたお客様には、完成まで長くお預かりさせていただきご不便をおかけしました。店主