三 目次
■ポルシェ911カレラ4の下地処理・レポート
下地処理3つのポイント
■ポルシェカレラのコーティング・レポート
ガードグレイズと無料標準装備一覧
■有料オプション
フロントガラス撥水コート
このブログでは、■ポルシェ911カレラの下地処理・レポートについて取り上げてみます。
下地処理3つのポイント
●ボディカラーについて
●何故、工房内を暗くするの?
●3つの研磨技法と帯電防止機能
2009年式のポルシェ911です。正式なボディカラーの名前を確認してみると、なかなか見つからず時間ばかり過ぎてしまいました。そんな中、見つけたのが「キャララホワイト」という名前です。
ポルシェのカラーの特徴は「石」の名前からとったものが多く使われていますので、多分この名前だと思うのですが自信はありません。
もし、間違っていたらお許しください。
キャララホワイトの特徴)
塗装表面は非常に硬いですが、ついた傷を除去するのも大変な塗装です。また、年数経過にともない塗装表面がもろくなり傷がはいりやすくなり紫外線によって黄ばんでくる欠点があります。
●何故、工房内を暗くするの?
いつも同じテーマで取り上げますが、下地処理前の塗装状態を観察するには、暗さと照明の光のバランスが大切だからです。
例えば、ボンネットを取り上げてみると
自然光のなかではきれいに見えたボンネットですが、暗くした工房の中で2種類の照明(平行光と拡散光)を当ててみると、細かなキズが浮いたように見え反射する光がかすんでいます。
これは、細かな線キズが無数についているのが原因です。
もし、キズを発見できずそのままコーティング施工をするとどうなると思いますか。
実は、コーティング施工後のほうが逆にキズが目立つようになります。これは、キズの溝にはいったコーティング材が太陽光によって乱反射するためです。
年式の古い車の塗装にコーティングを施工する場合、特に色あせ(酸化塗膜)やキズはできるだけ取り除いた状態でコーティング施工することが望ましいわけです。
下地処理の研磨処理は、コーティング施工する上で、最も大切な作業になります。
●3つの研磨技法と帯電防止機能
ポルシェ911の研磨処理作業の中で、気になった点を取り上げてみます。
研磨処理で色が復元しないケースと消えなかったキズの事例です。
研磨処理後の右のドアとクォーターを比べた写真ですが、キズが消えたあとに色違いが出ています。
この色違いの原因とは
黄ばんだ状態のドアパネルの色にあわせて、クォーターを再塗装してあるため研磨処理をしてもオリジナルカラーには戻らないためドアと色違いが生じたのが原因です。
本来は、ドアの色がオリジナル塗装のカラーです。
左クォーターにはいったキズですが、研磨処理(下の写真)をしても、消えずに残った線キズが下の写真です。
さらにキズの形と深さから説明をすると次の通りです。
キズを図解で説明をすると、Dタイプの傷に相当します。
中塗り層まで食い込んでいるキズのため、研磨処理では完全には消えず耐スリペーパーを使うと色違いと凹みが残ります。
結局、解決方法はパネル全体を塗りなおす(再塗装)しかありません。ここが研磨処理の限界です。
下の写真のように角度つまり反射によっては、見えないほどの傷跡なんですが、これ以上は研磨処理で消すことが無理な事例です。
同じ下地処理の中でも、今度は手作業による下地処理の実例です。
■ポルシェカレラのコーティング・レポート
ガードグレイズと無料標準装備一覧
①窓枠のモールコーティング
(メッキの場合:新車ご購入時や白サビの付着がない)
②ホイール撥水コーティング
③ヘッドライトコーティング
④ドア内回りコーティング
⑤未塗装樹脂コーティング
⑥サイドバイザ表裏コート