かなり傷んだボディでした。
オーナー様も気になってのご来店だったと思います。
塗装の手直しも完了して、キズも消え艶もよみがえった
ポルシェカイエンGTSです。
早速、本題にはいります。
まず、来店の際にボディ診断の結果、特に気になる部分を
抜き出してみました。
オーナー様もこれほど傷があるとは、想像もして
いなかったのではないでしょうか。
日本車の塗装と違い、この当時のポルシェの黒は強烈な
太陽光にでも照らされないと、塗装の傷のつき具合が
わかりづらい特徴があります。
暗い工房の中で照明に当てられたボンネットには
無数の傷が乱反射しています。
このキズの原因とは)
・依頼したお店で研磨処理の際につけたキズ跡なのか、
・購入時にすでにあった傷なのか
どちらにしてもかなりボンネットをダメージを
受けています。
特に、気になる塗装の傷みを抜き出してみました。
傷といっても、フェンダーのように塗装が剥がれた
状態の場合は、板金塗装で再塗装が必要です。
(これは弊社では対応ができません。)
ヘッドライトの黄ばみやグリルのシミと色褪せの修復
は、かなり手ごわいです。
三 目次
■3つの研磨技法と帯電防止機能
(1)ヘッドライトの黄ばみ消し
(2)ボンネットの傷跡消し
(3)グリルの未塗装樹脂
(1)ヘッドライトの黄ばみ消し
黄ばみの原因)
ヘッドライトの表面のアクリルハードコートの劣化により素地のポリカーボネート樹脂が紫外線の影響を受けて黄ばみやくすみが発生するためです。
黄ばみ除去で大切なこと)
独自の研磨処理で、ライト表面の黄ばみとキズをとりのぞいてライト表面を滑らかな表面に仕上げます。
この処理方法は、ライト表面の劣化していない部分のハードコートを、できるだけ残すことでライト表面の傷防止に役立ちます。
2)ボンネットの傷跡消し
活性水処理→研磨剤を使った研磨処理→帯電防止処理
の手順にそって研磨剤を機械で磨いていきます。
研磨剤の目的)
①傷やシミなどの除去
②コーティング施工に必要な土台作り
③ボディカラーに艶を引き出す
など、大きく分けて3つの目的があります。
帯電防止処理の目的)
研磨処理と脱脂処理を終えてコーティング施工にはいる前に塗装表面にほこりが吸い寄せられないように静電気を抑える処理をします。
※ほこりが工場内にはいらないようにするのは当然ですが、工場の床に浮遊しているほこりが舞い上がりボディに付着しないように配慮するためです。
(3)グリルの未塗装樹脂
輪ジミ除去→研磨剤使わない磨き処理→脱脂処理
樹脂表面の劣化状態です。
シャンプーや水が乾燥してできた輪ジミの除去は、研磨剤を使わない磨き処理で除去しました。
機械が使えないため、手磨きで根気よく汚れを取り除いていきます。
次の画像は、未塗装樹脂にコーティング施工が終えたグリルです。
コーティングには、塗装だけでなく窓枠のモールもコーティング施工をします。
カイエンの窓枠は、素材がゴムのためゴムコーティングそしてBピラーには樹脂コーティングを施工しました。
カイエンには、ガードグレイズコーティングを施工をお勧めしました。
ガードグレイズと無料標準装備一覧
(メッキの場合:新車ご購入時や白サビの付着がない)
④ドア内回りコーティング
⑤未塗装樹脂コーティング
⑥サイドバイザ表裏コート
カーコーティング一覧を参照ください