■ご相談内容
ご相談の内容から、2つ選んでみました。
(1)トランクのフタのコーティングに見える小さな穴がたくさん開いて穴の輪郭はコーティングがはげ始めておりました。ミラーのコーティングにひびが入っていたこともあり修理しました。
(2)屋根のない駐車場なので輪じみができないよう、水玉が残らないタイプを選びたいのですが、どんな選択肢があるか、価格含め教えて下さい。
三 ご質問の解説
ハガレはコーティングの被膜ではなくクリアー塗装のはく離が原因。かれこれ25年前の塗装ですから、このような症状がおきることがあります。
これがトランクのクリアー塗装のハガレです。拡大していただくとクリアー塗装膜のハガレの状態がよく確認ができます。(2年前に撮影)
また、フロントバンパーにも同様のハガレがありました。
今回は、トランクを直してのボディ全体の再コーティングのご依頼です。
こちらは、コーティングが完成したトランクですが、商品はハイモースコートザ・グロウになります。
旧車の塗装保護と維持管理について、1999年式NBロードスターを取り上げてみます。
三 目次
■塗装ダメージと復元について
・ボディカラーの酸化
・キズやシミ付着の塗装
■塗装保護と維持管理について
ハイモースコートザ・グロウと無料標準装備一覧
まず、■塗装ダメージと復元についてのお知らせです。
2度目のコーティング施工から5年経過したボンネットの状態と修復後の状態を比べてみました。
修復前のボンネットは、洗車キズや色褪せ(酸化)のため艶も光沢も低下した状態です。
この修復には、研磨剤による磨き処理でキズを消して酸化塗膜を取り除きます。
研磨剤は日本車と欧州車の違いや年数経過した塗装と新車では、使い分けが必要になります。この技術が10年・20年・30年の経験ノウハウに差がでてきます。特に技術者の性格や考え方が品質のレベルに反映するところです。
さて、本来の塗装状態に復元した状態を維持していくには、どうすればよいのでしょうか。
その対策のひとつにコーティング材で保護することやメンテナンスがあります。
コーティング商品の選び方では、4つのポイントを選択基準として検討されることです。
①駐車場環境、②洗車方法、③ボディカラー、④購入予算
次は、ヘッドライトの黄ばみ除去と保護についてです。
ヘッドライトの保護で大切なことは、いかに黄ばみを取り除きキズをつけないようにするかです。
動画でみかけるペーパーで黄ばみやライト表面のハードコートを剥がす施工を見かけますが、この方法は正しい面と避けた方がよいケースがあります。
黄ばみ除去後の保護には、プロテクションフィルムやコーティングがありますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
下地処理では、ツールでは処理できない手作業の行程があります。
よく見ると、ロードスターでも細かな処理が必要な個所は結構あります。
■塗装保護と維持管理について
古い車の維持管理で、厄介なパーツを取り上げてみます。
メンテナンス方法がほとんどない窓枠のゴムモールです。
すでに幌の交換パーツがないため、今後は幌の維持について検討する必要がでてきますが、今回はゴムパーツを取り上げてみます。
メンテナンスに関する回答)
・メンテナンスの回数については、定期メンテナンスは設置しておりません。
〇〇様が、必要と感じた時にご利用いただければと考えております。
例) ・花粉の季節が終わりかけの時
・虫の残骸や飛び石による塗装のクリーニング
・取りずらい水あかやシミができた時
・長距離走行や高速道路走行を繰り返した後の1~
2年に1回鉄粉付着の除去
・洗車の時間がなかなか取れないとき
メンテナンス費用は、1回につき11.000円です。
(2)屋根のない駐車場なので輪じみができないよう、水玉が残らないタイプを選びたいのですが、どんな選択肢があるか、価格含め教えて下さい。
この解決策のためにお勧めしたコーティングです。
ハイモースコートザ・グロウと無料標準装備一覧
①窓枠のモールコーティング
②ホイール撥水コーティング
③ヘッドライトコーティング
④ドア内回りコーティング
⑤未塗装樹脂コーティング
⑥サイドバイザ表裏コート
ご紹介のロードスターは翌1999年に限定販売(世界7500台のうち国内500台)された「10周年記念車」の一台です。