静岡県からご来店いただいたヴォクシーは
2007年10月20日 ラフリコート施工
2015年10月11日 ラフリコート2回目の施工
また、毎年1回メンテナンスもご利用いただ
いているお客様です。
メンテナンスレポート
●ブラック202の塗装について
ちょうどボディ全体の汚れ取りとトップコート
の重ね塗りとヘッドライトの黄ばみ除去を
終えたヴォクシーです。
メンテナンスの作業を振り返ってみます
と、まず気になったのが、左のボンネット
が黒色なのに何となくぼけたような印象
があることでした。
ご来店前メールで相談をお受けしていた
のですが、最も大きい原因は電車の
パンタグラフに使用されている油
(モリブデン)が飛来して付着して光の
反射で白っぽくぼけた印象に見えたのが
原因でした。
オーナー様も除去に努力されていたので
すが、シャンプーではとれないほど厄介な
油汚れのひとつがモリブデンです。
右の映像は、油分を取り除きトップコート
の重ね塗りを終えたボンネットの状態です。
処理前後では、はっきり違いがあるのが
一目でお分かりになるとおもいます。
もうひとつは、左フェンダーできたシミと
線傷です。
他のカラーと比べてブラック202は、しみ
や傷ができやすい特徴があります。
コーティング施工した車でも、できやすく
メンテナンスの際には、いつもシミと線傷
消しが重要な作業項目のひとつなって
います。
10年めになると、磨き処理をしても
あっちこっち傷が残ってしまいます。
処理前(左)と処理後(右)のフェンダー
部分です。
●ライトの黄ばみ消しについて
どうしても、黄ばみが残ってしまって。
という相談をうけて、ながめてみると
確かに何となく透明感がない感じが
しました。
どうにか、透明感がもどりました。
磨いたあとは、オーナー様が持参され
たコート剤を塗布して完成です。
メンテナンスの磨きと肌調整
今回のヴォクシーでは、2種類の磨き処理を
採用しました。
①活性水と溶剤で塗装を冷却しながらの
磨くことでモリブデンとしみとり
②研磨剤で磨くことで、コート剤に付いた傷
消しやライト黄ばみ除去
日常の手入れが難しい問題を、オーナー様
にかわって解決するのが、メンテナンスの
目的と役割です。
オーナー様が、気にいっているヴォクシー
だけに愛車にも、まだまだ現役で頑張って
いただきましょう。
202という塗装は、オーナー泣かせの
スタイルカラーですが、面倒をみること
で、その気持ちに応えてくれるのも
また、この塗装なのです。
ボンネットの内側も外側もきれいになった
ところでお別れです。
冬空の青色と雲が美しく映り込んでいます。
本日は、遠方からご来店ありがとう
ございました。店主
関 連 記 事
※二硫化モリブデンは、摩擦係数が低い
ことから、工業用の潤滑油やエンジン
オイルの添加剤に用いられています。