今回は、N-BOXカスタムの塗装保護と維持管理を、コーティング選び方から取り上げます。
三 目次
■N-BOXカスタムの下地処理・レポート
●ボディカラーについて
●何故、工房内を暗くするの?
●3つの研磨技法と帯電防止機能
■N-BOXカスタムのコーティング・レポート
●ラフリコートⅠ
●ホイールコーティング
●フロントガラス撥水コート
●ダーククロームメッキ
●内回りのコーティング
●未塗装樹脂コート
まず最初は、■N-BOXカスタムの下地処理・レポートからご紹介です。
●ボディカラーについて
N-BOXカスタムのボディカラーのスレートグレー・パール&ブラックの特徴は、明るいところだと灰色(下の写真)、暗いところだと青味がかって(上の写真)見える光の加減で、印象が変わる特徴があります。
ソリッド調なんですが、ハイライトが黄色や、オレンジっぽく光る質感の高いボディカラーです。
ボディカラーの欠点
太陽光の熱を吸収しやすい
耐スリ傷性は弱い
ルーフのブラックカラーのシミとキズ
ボディカラー維持について
洗車水やシャンプー液の残留のシミ
間違った洗車による洗車傷
次に、●何故、工房内を暗くするの?
今回のN-BOXでは、太陽の光では見落としてしまいそうな小さな傷を発見しました。
N-BOXのスレートグレー・パール&ブラックについたキズは、太陽の光や明るすぎる照明下では、見落としてしまうほど発見しずらいボディカラーです。問題は見落としたままコーティング施工をするとどうなるか。
厄介なことにキズ跡が、光で乱反射して目立つようになります。
そのため、キズやシミを見落とさない対策として、暗くした工房の中で拡散光と平行光の2種類の照明で、塗装をチェックする必要があります。
今度は●3つの研磨技法と帯電防止機能です。
上の画像について)
研磨剤を使わない磨き処理をしたフロントフェンダーと未処理状態のフロイントドアの比較です。
違いがわかるでしょうか。
フェンダーの表面が滑らかになって、映り込みがハッキリしています。
これは研磨剤で塗装表面削って艶を出さずに塗装表面を滑らかにするため、塗装に優しい肌調整のテクニックです。
下の画像について)
スライドドアのキズを研磨剤で磨いて消したあとは、研磨剤を使わない磨き処理で側面全体を仕上げた状態です。
塗装の研磨処理の目的)
ビューティー106では、塗装の下地処理の方針のなかにいかに新車の塗装膜を薄くせず大切に保護をしていくかを考慮しています。
そのために3つの技法を使い分けていきます。
帯電防止機能とは
研磨処理と脱脂処理を終えてコーティング施工にはいる前に塗装表面にほこりが吸い寄せられないように静電気を抑える処理をします。
※ほこりが工場内にはいらないようにするのは当然ですが、工場内に浮遊しているほこりが、ボディに付着しないように配慮するためです。
ここからは、■N-BOXカスタムのコーティング・レポートです。
●ラフリコートⅠ
軽自動車といっても、ルーフの高さはあるし水シミができやすいブラックカラーです。
また、意外に傷がつきやすい塗装カラーですから、キズを極力防ぐためには洗車の拭きがスピーディにできて、汚れのこびりつきを最小限に抑える帯電防止付の撥水コーティングをお勧めしました。
●ホイールコーティング&●ダーククロームメッキ
ホイールは、ベルリナブラック塗装にホイール専用コーティングを使用しています。特徴としては、ダスト紛が簡単にとれやすくコーティング表面が4Hの硬度があるため洗車キズがつきづらいメリットがあります。
フロントグリルのダーククロームメッキには、セラミックコーティングを施すことで、艶とガラスコーティングよりも洗車キズがつきずらくしてあります。
どちらも、撥水タイプのコーティングです。
最後に●内回りのコーティングと●未塗装樹脂コートについて
取り上げてみます。
ドア内回りは、親水タイプのコーティング材で処理をしてあります。汚れがとれやくゴム類を傷めない配慮をしてあります。
N-BOXの未塗装樹脂は、とても完成度が高く特殊処理を施しているようです。
他社の樹脂よりも表面が滑らかで、色の変化もおきづらい感じを受けます。
ビューティー106では、トータルコーティングを目指します。
NーBOXのコーティングの選び方を、5年そして10年使用できるように各種パーツごとに細かく素材にあわせたコーティング材で構成してあります。
今回は標準装備が備わったコーティング施工ではありませんが、ご要望のあったフロントガラス撥水加工などのパーツ別コーティングは施工をさせていただきました。
本日は、当ショップをご利用いただき、誠にありがとうございました。 店主