お付き合いも14年めにはいったチンクエチェントです。
今までに数回のコーティングのご依頼をお受けしていますが、年数経過にともない、ところどころに傷みがでてきたようです。
三 目次 洗車とメンテナンス
1)13年経過の塗装状態
2)活性水洗車とコーティング
3)今後の課題
まずは、1)14年目にはいった塗装状態をボンネットとルーフでご覧ください。
ボンネットに写りこんだ照明がぼけています。
この現象を艶引けといいますが、よく見ると塗装表面に凹凸のような荒れた状態にはなっていません。
これは洗車キズが原因で、艶引けがおきたことでないことがわかります。
次にルーフを見てみましょう。
まず、鉄粉除からです。
鉄粉除去剤に反応して、赤紫色に変色しています。
鉄粉をきれいに取ってみると、ルーフの一部に塗装が剥がれているのが見つかりました。
これは塗装膜のクリアー塗装が、劣化して剥離したケースです。
次に窓枠ゴムモールを見てみると
14年目にしては、ゴムもBピラーも悪い状態ではありません。
ボンネットの艶引けやルーフのクリアー層の剥がれの原因として考えられるのは、年数経過に伴う塗装の弱体化があげられます。
原因は塗装の劣化)
紫外線や熱、酸性雨、鉄粉などの外的要因が原因で、塗料の化学的組成が変化し、変色や塗装の剥がれを引き起こされたと考えられます。
春先のメンテナンスでは異常がなかっただけに、夏場の高温多湿が塗装にダメージを与えたと考えられます。
年数経過とコーティング効果もまる3年過ぎて、部分的に塗装保護効果が弱くなってきたことも、原因のひとつとして考えられます。
2)活性水洗車とコーティング
洗車洗車後にコーティング材の上塗りをしました。
■上塗りコーティング施工とは
活性水洗浄と上塗りコーティングの組み合わせで、施工当時の光沢と艶を回復させる技術です。
注意点として、塗装の状態により、すべての車が新車時の光沢や艶まで復元するわけではありません。
3)今後の課題
・ルーフのクリアー塗装の剥離は、広がっていきます。
早めにルーフだけでもクリアー塗装の再塗装をされた
ほうが良いと思います。
クリアー塗装のはがれとは
1)紫外線(UV)による劣化
日本の強い日差しがクリア層を破壊し、基盤との密着が弱まる。特に屋外駐車の場合、赤や原色系のボディで進行が早い。
2)湿気や温度変化
クリア層の下に水分が入り込み、浮きや剥離を促進。
2025年の東京の夏場も気温が高く、この影響でチンクエチェントの水が溜まりやすいルーフの一部に剥離が起きたものと考えられます。この部分はコーティングの保護力の限界を超えています。
窓枠のゴムモールや交換した未塗装樹脂にも劣化がすすんでいました。
3)塗装の薄さ・品質
フィアット500の塗装膜が比較的薄く、水性塗料の採用で耐久性が低いと言われています。
4)経年劣化
10年以上経過した車両で発生します。洗車時の高圧水や擦り傷がきっかけで剥離が拡大しやすい。
今回のケースのルーフの剥がれは、2)湿気や温度変化が原因です。
2011年式フィアット「チンクエチェント500 」
レトロなデザインとコンパクトなボディが特徴で、燃費性能と軽快な走りが特徴です。
某雑誌より抜粋記事)
排気量:875cc(ツインエアターボ)、1.2L、1.4Lなど複数設定
• 駆動方式:FF(前輪駆動)
• トランスミッション:5速MT、デュアロジック(ATモード付)
主な特徴
• デザイン:1957年の初代500をモチーフにした丸みのあるクラシカルなスタイル。
• 燃費性能:JC08モードで最大26.6km/Lと、当時の輸入コンパクトカーでは優秀。