ゴルフVにガラスコーティング
藤沢市にお住いの方から、次のようなメールをいただきました。
ユナイテッドグレーの Golf 5 を事故で失ってしまい,シルバーの同型車を中古で調達。あまりの色気のなさに愕然とし,磨きとコーティングで雰囲気が変わるかもしれないと期待しております。
何度かのメールのやり取りから数週間後、潮風を運んでゴルフVが藤沢から舞い降りてきました。早速、お客さまと打ち合わせです。
その結果ゴルフVにはボディ・ガラス・ゴムパッキン・ホイール・ヘッドライトをリフレッシュしてもらい再デビーしてもらうこと決定しました。再デビュー後はゴルフVとオーナー様に新たなカーライフをエンジョイしていただくことになっております。尚、デビュー紹介ブログ記事は、二部構成になります。
いよいよ、悪戦苦闘ながらも楽しいリフレッシュのはじまりです。
早速、第一部からスタートです。
ヘッドライトの傷と黄ばみ消しとコーティング
まず、最初に手掛けたのがヘッドライトのリフレッシュ。
すでに新車から10年近く経過しているといえ黄ばみ以上に気になったのが、ヘッドライト表面のこすれたキズ跡。早速、キズと黄ばみを取り除いて、最後にヘッドライトコーティングでアイメイクして仕上げたティアドロップ形のチャーミングな目元が、何んとも魅力的なヘッドライトに変身しました。
ヘッドライトの黄ばみ防止
対応策として、コーティング材・スチーマー・プロテクションフイルムなどがあります。興味のある方は、ご自身で対処されるかプロに依頼するのかによっても変わってきますが、どの商品にも必ずメリット・デメリットがありますので、よく調べた上でご検討いただけるようお願いいたします。ここでは、他社製品を含めた比較は割愛させていただきます。
窓枠のゴムパッキンコーティング
ヘッドライトのアイメイクを終えて次のリフレッシュは、窓枠のゴムパッキンです。ブルーのマスキングテープに付着している黒い粉状のものは、ゴムパッキンが劣化したもの。実はこのまま放置していくとゴムのカーボンが抜けきって白く変色したりゴム自体にヒビ割れが生じたりします。パーツ交換となれば結構費用がかさむだけに何とか阻止したいものです。
そこでゴム専用コーティングで艶とヒビ割れ防止を実施しました。これでゴルフVもちょっと引き締まったスタイルです。
施工後は特別な手入れも必要なく見た目も黒々して新品並みのゴムパーツに生まれ変わりました。
ゴムパッキンの汚れ取と保護対策について(まじめな話です)
当ショップでは、ゴムの汚れは活性水に溶剤を混入したものを、クロスに浸して優しくこすりながら根気よくこびり付いた汚れを取り除いていきます。その後にクリスタルウォーターというコート材をゴム表面に塗布します。その乾燥を待って専用ゴムパッキンコート材で保護して完成です。
このコート材は、劣化したゴムでも柔軟性を損なわず青空駐車の下でも1~2年の耐久性を発揮します。ただし欠点としてはあまり強くこすり続けるとコート材がはがれてしまうので注意が必要です。日常的な洗車のふき取りでは問題はおきませんのでご安心ください。
ご自分でゴムの手入れおこなうワンポイントアドバイス
汚れ落としには、家庭用洗剤は劣化しているゴムパッキンには使用せずに中性のカーシャンプーを水で薄めて使用してください。柔らかいスポンジかクロスで洗い流すのが安心です。
また、劣化したゴム表面はもろくなっていますので、メラミンスポンジなどの研磨剤が入っているものは避けるようにしてください。ゴムに傷が入ると取れなくなってしまいますから。
市販されているコート材としては、ラバープロテクタント(呉工業)があるようですよ。
ウインドウガラスのコーティング
今回の施工で最も厄介だったのが、塗装表面とガラス表面にできたウロコ状のシミ跡でした。
この原因は水道水に含まれるミネラルが、長い年月をかけていく層にも乾燥して積もったもので、イオンデポジットと違い簡単に取り除くことはできません。除去方法としては、スポンジに浸した溶剤でミネラルを溶かしながらガラス専用研磨剤で磨いて取り除いていきます。
ご覧ください。
ウロコシミに混じった汚れが、ブルーのバフを真っ黒にしてしまいました。フロントガラスを除いたガラス5枚+△窓2枚に4時間ほど費やしましたが、かなりきれいになりホットしました。
気になるガラスシミ防止と除去対策(まじめな話)
日常の手入れでは、洗車した後に古くゴワゴワしたタオルで乾拭きすることで、付着したミネラルを落とせます。気温の高い季節では、湿ったクロスで吹き上げるだけでは不十分です。
シミができてしまった場合、軽いシミだとイオンデポジット除去剤が量販店やネットショップで購入できますので、どなたでも簡単に取り除くことができます。
しかし今回のように何層にも積もったウロコシミの場合は、素人の方ではガラスに傷をいれてしまうことがありますので、磨き専門店やディラ―さんに尋ねられたほうがよろしいと思います。
とてもなが~いブログ記事になってしまいましたが、施工の度に気になるのがガラスのシミです。
ゲリラ豪雨や台風の際の安全運転のためにもフロントガラスとフロントサイドガラスだけでもシミのないクリーンなガラスでいたいですね。
店主