作業環境の条件とは
研磨剤を使った研磨技法で下地処理をおこなう環境で大切なことは、ショールームのようなガラス張りや太陽光が差し込む建物の中での研磨処理は、決して良い結果を出すことはできません。
塗装の傷消し研磨と肌調整処理に関しては、建物の中を暗室にして平行光と拡散光の2種類の照明を使い分けた研磨作業が必須です。
その理由をあげると、例えば太陽の下では見えなかったキズが夜間のSS店の照明下では見えたり、逆に照明では見えなかったのに真夏の夕暮れの時に見える傷があります。
この原因には、キズの種類(傷の形と深さ)によっては、光の反射角度で見え隠れするからです。
そのため、傷消しや肌調整の研磨作業では、平行光と拡散光の2種類の照明が必要不可欠です。
これは、キズの種類と形の図解です。
実際の塗装面の傷は、このように見えるわけではありませんが、代表的な傷の形と深さを断面図で表示したものです。
研磨には数種類のツールや研磨剤が必要になります。
特にこだわらなければならないのが、研磨剤とバフという備品です。ちょっと、大袈裟ですが、ここは企業秘密です。
研磨処理で大切なこと)
塗装傷を消す上で最も大切なことは、無理な研磨をしないことです。
メーカーで仕上げたオリジナル塗装膜を、できる限り薄くせず厚みを残すことが最も大切です。
結局、設備以上に豊富な経験年数と知識が左右するのが研磨技術です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。店主