(1)研磨剤を使わない研磨技法は、新車でキズが無いボディに限定した研磨処理技法です。新車でも傷がある場合は、研磨剤を使った研磨処理が必要になります。
●新車のフェアレディZとレクサスNX350fスポーツで解説。
●キーパーの下地処理との違いとは。
新車のフェアレディZのボンネットを(1)研磨剤を使用しない研磨技法で研磨してみました。
自然光だけでも、磨き前(上の画像)と磨き後(下の画像)とでは艶と塗装表面の滑らかさに違いがあります。
今度は、ルーフ面の磨き前(上の画像)と磨き後(下の画像)を比べてみました。
研磨剤を使わない研磨技法でも、照明の輪郭がハッキリと映り込んでいます。
次にレクサスNX350hfスポーツの場合
ボディカラーはソニッククロムですが、磨き前(上の画像)と比べて研磨技法後(下の画像)では、やはり照明がハッキリ映り込んでいます。
一般的に研磨剤で磨かなければ、新車の塗装でもご覧のようにはっきりした映り込みが生まれないため、ガラスコーティングやセラミックコーティングの施工後のボディは、見栄えがパッとしない訳です。
研磨剤を使わない研磨技法の理論について
(1)研磨技法の理論
(2)メリットとデメリット
(1)研磨技法の理論
写真にある筒の中に貯蔵されている特殊セラミックに水圧をかけ、水を電気分解する事により水分子クラスターを極小化して低温ガラス成分を溶出します。
この低温ガラス成分に熱を加えることによりクリア層分子と電着結合させ、塗装分子と結合することで塗装自体を強化し平滑性と艶を引き出します。ポイントはある技法で摩擦と熱を加えることです。
これによって、研磨剤で塗装を研磨しなくともコーティング処理に必要な塗装の土台が出来上がります。
(2)メリットとデメリット
メリットは、真っ新な新車の塗装膜を研磨剤で削って薄くする必要性がないため塗装には優しい研磨処理方法になります。
よくある洗車のあと脱脂してコーティングといったやり方とは、全く異なります。
デメリットは、キズは消すことができないため、キズ消しは研磨剤で磨く必要があります。
この技法でコーティングを施工した車です。
研磨剤を使わない研磨技法に最適なコーティング商品としては
・ハイモースコートザ・グロウ
・ハイモースコートジ・エッジ
・ラフリコートⅠ
・ラフリコートⅡ
・セラミックコーティング
がおすすめです。
②キーパーの下地処理との違いとは
一言で説明しますと、キーパーは純水で洗車をしたあと塗装表面を研磨せずに即コーティング施工のため塗装を削らないメリットはありますが、コーティングの耐久性にバラつきがうまれるのが欠点です。