2008年式S2000に(3)傷埋め研磨技法で、再コーティング施工をしたケースです。
ちなみに、初回コーティングは2018年の4月です。
施工から5年目にはいったボンネットとフェンダーは、洗車傷や色あせが目立っています。(上の画像)
傷埋め研磨処理で仕上げた状態です、(真ん中と下の画像)
ここで、簡単に傷について説明をしてみます。
下の塗装膜の断面図は、キズの種類とタイプを表示したものです。
傷埋め研磨技法でキズが消えるのは、AとEタイプのキズに導入することで、ある程度の効果は出ます。
B・C・Dキズの場合、キズ跡が見えることがあります。
完璧なものではなく、塗装膜の削りすぎを防ぐのが目的です。
この技法は、ポリッシャーで傷の溝に埋めて硬化する技術ですが、一般的な手塗りで仕上げるガラスコーティングとは全く異なります。
耐久性はバラつきがあり、コーティング施工車についたキズを消すのに効果がありますが、耐久性は1~2年ほどとご理解ください。
傷埋め研磨技法でコーティングが完成したS2000です。
今回の場合は、2018年のコーティング施工の上に新たに傷埋め研磨技法で仕上げた再コーティングです。
注意点としては
・ボディカラーが黒系であること。
・傷の形と深さから消すことはできないキズがあります。
・ボディ全体よりも部分的なキズ消しに有効。
昭和63年から磨きとコーティングの専門店を営業しておりますが、傷を消すために何度も研磨処理することは避けるべきです。
その理由として)
塗装膜が薄くなりすぎると色違いや耐スリキズ性能やコーティングの耐久性が低下する影響が出てくるためためです。
ここで、(1)研磨剤を使わない研磨技法を採用したガラスコーティング施工例の一部を参考にご紹介します。
●GR86の特別仕様車「RZ“40th Anniversary Limited”」
決して施工例が多いわけではありません。新車で無傷の塗装状態が採用となりますので、かなり厳しい条件です。
新車でもほとんどの車が、研磨剤を使わない技法と研磨剤を使用した技法の組み合わせで下地処理を仕上げることが多いです。
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