塗装の下地処理/3つの研磨技法と帯電防止処理
車のコーティング施工に必要な塗装状態(平滑性と艶)に仕上げる研磨技術のことです。コーティング商品の良し悪しは、塗装の下地処理の質つまり出来栄えで、ほぼ決められてしまいます。
1988年から一環して研磨処理とコーティング施工に絞り込んだ施工を展開してきた中で、3つの研磨技法を使い分けてコーティングのクォリティーを高める工夫をしております。
では、ここで具体的に3つの研磨技法を取り上げてみたいと思います。
(1)研磨剤を使わない研磨技法
(2)研磨剤を使った研磨技法
(3)傷埋め研磨技法
(1)研磨剤を使わない研磨技法について
2007年式ブラック202の塗装のヴァンガードです。
窓枠のゴムとBピラーが白くぼけてしまっています。これを新車のようにきれいに仕上げて復元するには、今までのような研磨剤で磨いて元に戻すことはできません。つまり研磨処理ができない部分のパーツなのです。
この処理に(1)研磨剤を使わない研磨技法を活用すると、ご覧のようにきれいに新車のように戻りました。
これによって塗装塗膜に余計な負担をかけずに済みます。ただ傷を消すことは、この技法ではできません。白っぽく変色した部分は除去できています。
研磨剤を使わない研磨処理で施工をした実例をご覧ください。
(2)研磨剤を使った研磨技法で研磨
塗装の傷消し研磨と肌調整処理に関しては、建物の中を暗室にして平行光と拡散光の2種類の照明を使い分けた研磨作業が必須です。
その理由をあげると、例えば太陽の下では見えなかったキズが夜間のSS店の照明下では見えたり、逆に照明では見えなかったのに真夏の夕暮れの時に見える傷があります。
詳細は、次のサイトをご参照ください。
最後に傷埋め研磨技法について、少し取り上げてみます。
静電気抑制効果でホコリを寄せ付けず、塗装の研磨処理後に発生する静電気を整えて、ほこりの付着のない塗装表面にコーティング施工をおこないます。
帯電防止処理されたプジョー208のボンネットと側面です。